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目覚ましも、何か大きい音がしたわけでもない。
(何時だ?)
ただ、自然にぱっちりと目が覚めた
時計は朝方の時間を指していた
ぼやんとそれを見つめる
「ん…」
隣から小さな吐息まじりの声
時計から隣に目線を移す
そんな寒くないこの頃のはずだけど頭の半分くらいまで布団を被っている
ふわふわの、少し茶色の髪が覗いてる
もぞもぞとこちらを向いた
「碧(アオ)」
まるで死んでしまっているのか。
と時々不安になってしまうような寝顔
そんな顔を眺めながら小さく呟く
「…ふん」
ぴくり、整った眉毛が動いた
「…なに」
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