1人が本棚に入れています
本棚に追加
プロローグ
“いつもと同じ知り合いの顔”
“いつもと同じ教室”
“いつもと同じ幼なじみ”
“いつもと同じ綺麗な空”
教室の片隅にある窓からみた世界は皆キラキラ笑顔
私もいつか“温もり”のある感情が持てるのだろうか
幼い頃に負った傷
それは私の罰
だから、私が“温もり”のあるものには出会わせてもらえないんだ
私のそれが運命だから
だから私はいつも見ているだけ
私、影
向日葵、太陽
小さい頃に唱えた、頭が苦しくなりそうな呪文
六畳の畳の端にいるワンピースの女の子
少女は温もりを感じることはない
その少女は今も冷たいまま
“過去”“現在”“未来”
もずっとずっと・・・・・
最初のコメントを投稿しよう!