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「あっ」 会計を済ませてコンビニを出たところで、私は思わずそう漏らした。 なぜなら、すぐそこに、先に店を後にしたはずの彼が立っていたから。 目が合うと、彼は優しく微笑む。 釣られて私も、たどたどしいながらに微笑み返す。 「待ってたんだ。せっかくまた会えたんだし、良かったらお茶でもどうかなって」 少し気恥ずかしそうに彼が言うと、体の底から熱いなにかが沸き上がるのを感じた。
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