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素朴な服を着た男性が写った写真から伝わる違和感。その男性の恰好はジーンズとTシャツにネックレスといった服装だった。どう考えてもその男性がこんないい写真を撮れるとは思わない。でも、何枚もの写真を見ても、その男性しか映っていない写真しか撮られていなかった。
その男性を見ていると、なんて綺麗でかわいい顔をしているのだろう。
いつの間にか写真に写っている男性を見つめてしまっていた。
「琴ちゃん・・・」
写真の中の男性に会いたい。
「琴ちゃん!」
その男性をを探したい。
「琴ちゃん!!」
大きな声で呼ばれて、私はハッとした。目の前には怒った風ちゃんがいる。
「風ちゃん、何怒ってるの?」
「何でって・・・。反応ないんだもん」
私は、何回呼ばれたていたんだろう。自分は呼ばれたことすら気づいてなかったけど。その日はとりあえず、警察へカメラを届けてからコンビニに行って、お菓子を買って家に帰宅した。
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