プロローグ

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「…ここでいい」 「え…そう?家まで送ってくよ」 「いい。大丈夫。ここで降ろして」 そう伝えると、歩道にくっつく様に左に寄り、車は止まった。 車から降り、少し強く扉を閉めると思ったよりもバンっと大きな音がして、自分でもビックリした。 通行人にも、ちらりとこちらを見られた。 車に背を向け歩き出そうとすると、窓の開く音が聞こえ、もう一度振り返る。 「じゃあな。また」 「……」 「帰ったらメールして」 「………解ってる」
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