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赤「あ、ああ………ゴクッ」
思わず生唾を飲み込む
無邪気なその行動にいささか戸惑う
赤「じゃ、失礼、シマース……」
誘われるがままにレッドは空いたスペースに潜り込み横になる
顔も身体全身も桃との距離が近くそれだけで鼓動が早まり神経が高ぶる
赤(落ち着け、俺…
まだ早い、まだ手は出すな
ここからが勝負だ…)
彼は努めて平静ぶる
そんなレッドの思惑を知ってか知らずか桃は自分と同じように横たわるレッドを見る
そして視線がぶつかり、桃はにこっと微笑む
赤(うっ……)
その純粋な、穢れのない微笑みにレッドは目の前がクラッと目眩を感じる
赤(やべぇ、可愛すぎる…
それで手を出すなって無理だろ…
何かのガマン大会か、コレは?)
レッドが思いをまざまざと逡巡させていると桃がおもむろに口を開く
桃「ね、レッド…
なにかお話して?」
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