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暴漢達がそれぞれナイフを構え5人の戦隊に攻撃しようとしたその時
「こんな奴ら、必殺技使うまでもないよね
ねぇ、レッド? ボクがいくよ」
「そうだな、よし、桃、おまえがいけ
だが加減しろよ、あいつらも人の子だからな…」
「わかってるよ!」
桃が親分の前に立ちはだかる
「さっきは女と間違えたが、もう容赦はしねぇぜ!!」
親分が桃にナイフを振りかざして間合いを詰めようとした時、桃が親分の懐に飛び込みふわりと彼の両頬を優しく包み込んだ
「!?」
親分は激しく動揺する
「そんな危ないものは振り回さないで…
どうしてそんな悪いことをするの?」
「なっ…!?」
愛らしい瞳で真っ直ぐに覗き込まれ親分の鼓動は激しく高鳴る
包み込まれた両頬から桃の体温が伝わり、ふわりと優しく甘い花のような香りに親分はくらくらと目眩を覚えた
桃の顔が近付き親分の耳元にそっと囁く
「生まれながらの悪人はいない…
キミだって本当は悪い人じゃない
教えて、本当のキミを…」
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