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「あの、お言葉ですが副長、関係というのはその・・・ソッチかんkげふぉう!?」
一人の隊士の発言が終わる前に、刀の柄が隊士の顔にめり込む。
もちろん放ったのは俺じゃない。俺だとしたらこんなにびっくりはしまいよ。
「こんな子供がそないな関係もってるわけないやろアホ!!」
そう、この大阪弁の男が隊士の顔に柄をめり込ませた。
俺はちゃんと見てたからな、見逃してないぞ。
「や、山崎さぁん・・・そんなこと言ったって、そう思っちゃうじゃないですかぁ・・・」
一撃でぼろぼろになった隊士は、まだ懲りずに発言をしている。学習しろアホ。
そんなんだからお前はいつまでたってもアホなのだよ。
「えー?ソッチの関係ってなんぞ?」
「黙っとけ。」
「・・・・・・」
隊士の不謹慎な発言に興味を持ったらしい東雲を、とりあえず黙らせる。
今こいつがこの騒ぎに参加したらとんでもないことになる。
さっき俺の部屋でこいつにここのことを説明したとき、こいつの理解力のなさや意味不明な言動などで、さんざん痛い目にあったばかりだ。
俺はあの隊士みたく学習しないバカではない。
「うるさいわ!アホ!ボケ!そんなんやからお前はいつまでたっても下っ端隊士なんや!」
「ヒドイ!!」
怒鳴り散らしている山崎だが、顔はきっと隊の中じゃかなりいいほうだ。
女装すれば男だとはばれまい。そのくらい顔が綺麗なんだ。・・・・なんというか、少し、童顔だが。
「あー、とりあえず山崎は黙れ。東雲、この中からどいつと相部屋になるか選べ。」
「んー?」
そういうと俺は近藤さん、俺、総司、斉藤、原田、藤堂、長倉、山崎の順に指指していく。
ちなみに名前は俺のしか教えてないから、東雲は誰が誰だかおそらく把握できていない。
「えーっと、じゃあねー・・・・
その人。」
そう言う東雲の指差した方向にいたのは
総司だ。
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