すとん

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総司はまさか自分が選ばれると思ってなかったらしく、パチパチと瞬きを数回すると、「俺?」と東雲に対し確認をとった。 「そうそう、えーっと名前は・・・わかんないや。」 「あ、うん。そうだね。俺は沖田総司。好きに呼んでくれていい。で、なんで俺?」 「おk、総ちゃんね。理由はなんか 無害そうだったから!」 しーん そんな音が聞こえてきそうなほど広間が静まり返った。いや、聞こえてくるはずもない音だけど。キーンと高い音がするのは耳鳴りだけど。 「(無害そうって・・・・ぶっちゃけ沖田隊長が一番危ないというか・・・)」 「(あのこ・・・死んだ。)」 「(いやでも将軍様の知りあいだったら、沖田隊長も手は出さないだr)ぐふぶエぼっ!?」 あまりにも静かだったからか俺の頭がおかしくなったか知らないが、そんな隊士たちの心の声が聞こえてきたきがした。 あ、実際にボソボソしゃべってたっぽい。おい、一瞬本気でびびったじゃねえか。 「そ、総ちゃん・・・?まあいいや、じゃあ杏、これからよろしく。」 「よろしくぅ!」 なんだ、思ったより仲良しじゃねえか。
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