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そういえばというかなんというか。
東雲は風変わりな格好をしている。
最初は巫女服かなんかかと思ったが色がちげえ。
巫女服とは反対に東雲のは空色だ。
あと袴と間違えそうなものは胸ギリギリのところまで上がっており、ひざから下が丸見えだ。(今でいうスカート状態)
あとよく分からんがクツシタ?というのを履いている。ちなみに靴はぶうつ?とかいう異国風のものだった。
まあざっくりさっぱり言えば意味分からん格好だ。
東雲はほかの隊士たちのように正座はせず、三角座りをして足をパタパタさせている。
そうみると本当に子供だ。
「・・・報告は以上だ。もう上がってくれていい。」
そう俺が言うとさっきまで静かだった室内は再びざわざわという音に包まれる。
東雲はというと総司に連れられて行った。
部屋の場所を教えるついでに屯所内を案内すると総司が言っていた。俺の仕事が少なくなって正直助かる。
「なあ土方さん。」
「なんだ?山崎。」
「あんな怪しい子、ほんまに預かって大丈夫なんか?俺が調べ上げても出身地すら出ぇへんかったんやで?」
「・・・・・」
たしかに俺もそこのところを気にかけていた。
しかし・・・
「将軍様の知りあいとなっちゃ、断るに断れねえだろ。」
「せやけど!それならなおさらやん!なしてあんな小さい子が将軍様のようなお偉いさんと知りあいなん?普通に考えておかしいやろ!」
ごもっとも。
しかし俺は
「めんどうごとはごめんなんだ。ほら、お前もそのうるせえ口を閉じてさっさと自室にもどれ。」
「・・・・・」
このとおり、面倒ごとはごめんなのである。
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