第十二章

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そういう会話が行われている今、土方の部屋では、山崎と何かを話し合っているようだった。 【土方side】 土「山崎…もう一回いってもらってもいいか?」 俺が聞いたのが、何かの間違いであって欲しいものだ。いや、山崎は絶対に嘘はつかねぇ。だが、今のは本当に間違いであってほしい内容にすぎなかった。 山崎「せやから、あさって芹沢はんが帰ってくるっちゅうねん」 同じことだった。芹沢さんが帰ってくることは目に見えていたはずなのに、何故、いまになって帰ってくるんだよ。 新しい隊士たちが入ってきて、助かっていることは確かだ。 だが、問題は日村だ。あいつはまだ何か隠してやがる。 そのことを、俺らには言わず、芹沢さんに話してしまう可能性はきわめて高いと考えられる。 土「はぁ、アノ人が帰ってくるのか。もうこないで欲しいと思うのは俺だけか?山崎」 山崎「わいもや、土方はん」 芹沢さんとは、ここのもう一人の局長である。今は、近藤さんと俺と山南さんでここを支えていたのだが、芹沢さんが帰ってくるとなると、また風紀が乱れてしょうがねぇ。 いつも酒ばっかり飲んでいやがって、島原に通っている、金使いが荒い人だ。 俺らの印象……。まぁ、みんながみんなそう思っているわけじゃない。 俺らの近藤一派はそんなことを思っているのだが、芹沢一派は、自分達がいいと思うことは何でもやってしまう、最悪なやつらだ。 .
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