†黄金色に輝く畑†

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「俺もいくぜ!あんたには助けられっぱなしで、これじゃ俺の気が済まねぇ!それに…もうノーブルには、いられないだろうしな。」 「フッ、それもよかろう。煮え切らない貴族どもには、うんざりしていたところだ。気概のあるやつが欲しかった。本格的に、お前達を利用させてもらう。覚悟するのだな。」 「うげ、こいつの場合、本気か冗談かわかんねぇんだよなぁ。」 「…あ。」 「ん?どうした、ジル?」 何か、聞こえた?ジルは、空を見上げる。 ゴオオォ…。 地鳴りと共に、大地が激しく揺れた。 しばらくして、地震は収まったが、ジルは、妙な胸騒ぎを感じていた。 「地震か?反乱に反逆に地震とは、忙しいことだな。次はロストールが滅びるか?破壊神でもめざめるか?…フフ、まさかな。さ、行くぞ。」 二人は、頷いた。 レムオンの少し後ろをジルは着いていく。自分達とは全く違う世界で過ごしてきたのであろう、貴族の青年…。 『レムオンを知りたい。孤高で、どこか陰りのあるような横顔をもう少し見ていたい。命を救ってくれた、恩を返したい…。』
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