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「あんたも新規登録かい?これ読んで、同意したらサインして。」
渡された紙には、犯罪に手を貸すことを禁止する項目と、依頼品などを故意的に損壊させたり勝手に転売したりすることを禁止する項目が書かれていた。
名前の欄にジル…だけではマズイので、はじめてリューガの姓を付け加える。
「おや?驚いたな、あんたが街で話題のエリエナイ公の義妹、ノーブル伯かい。」
「ああ。これから、よろしく頼む。」
「犯罪者登録当てはまらず、幻術計反応なし。これで、あんたも駆け出し冒険者だ。冒険者に身分なんて関係ない、初めはやりやすい仕事から始めて、いつか名のある冒険者になれることを祈ってるぜ。」
「ありがとう、頑張るよ。」
一旦冒険者ギルドを出た二人は、それぞれに装備を整える事にした。
「じゃ、三時間ほど別行動で。」
「えぇー?!」
「だって、私だって服とか見たいだろ?あんた連れて、下着買えっての?」
「ちぇ、分かったよ。」
渋々、チャカは同意する。ジルは、足取り軽く歩き始めた。ノーブルでは、見たことがないお洒落な店が並んでいる。男言葉で凛々しくキメていても、こうゆう所はジルも普通の女の子だった。
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