†黄金色に輝く畑†

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「強くなりたい。大切な人をモノを…守りたい。」 そう思って始めた剣術も、我流ながら少しは使えるようになってきていた。ジルたちは、ボルボラから村を解放するために反乱計画をたてていた。今日は、ノーブルの森で、その話し合いをする日だった。 この日も、天気だけはいい。ジルは、日課にして通っている父の畑へ急いだ。 「あんたがジルか?」 「…そうだけど?」 彼女の前に現れた人相の悪い男が、名を呼んだ。 「ボルボラ様の命令だ、死んでもらうぜ!」 「!!」 男が短剣を抜く。ジルも、反射的に腰の剣を抜いた。 カキィン! 数度斬り合い、男の手から短剣がはじきとぶ。 「待った!俺は、命令されただけなんだ。俺も、これからは、アンタの仲間になるぜ?一緒に悪代官をやっつけよう、な?」 ザクッ! 「ぐぁ!」 「?!」  ジルが振り返ると、短剣を握ったままの山賊風の男が倒れている。 「ちくしょう!」 「おやおや、仲間を見捨てて逃げるなんて、酷い人だ。そうは思いませんか?レジスタンスを率いるお若い方。」 「…なんのこと?」 ジルは、商人風の男を睨む。優しそうで穏やかな表情をしてるのに、どこか油断ならない…。
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