†義兄と義妹(アニとイモウト)†

19/32
51人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
ネモも、厳しい口調でそう告げた。 「今聖杯を持っているのは、ゴブゴブ団と名乗るゴブリン達で、聖杯の力で人語を話します。取り返していただけたら私に預けるか、ご自分で持っていても構いません。そこは、貴方に任せます。」 言い終わると、オルファウスは、ジルを見て微笑んだ。 「何か質問があれば、私に答えられることならお話ししますよ。」 ジルは、少し考えてからオルファウスに尋ねる。 「禁断の聖杯については、だいたい理解しました。話の頭で言っていた竜王の覚醒の話も、街で聞いていたのでなんとなく…ただ、“無限のソウル”っていう単語が分からないのですが?」 「フフ、なかなか耳ざといですね。それについては、旅を続けるなかで、おいおい分かっていくでしょう。」
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!