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ネモも、厳しい口調でそう告げた。
「今聖杯を持っているのは、ゴブゴブ団と名乗るゴブリン達で、聖杯の力で人語を話します。取り返していただけたら私に預けるか、ご自分で持っていても構いません。そこは、貴方に任せます。」
言い終わると、オルファウスは、ジルを見て微笑んだ。
「何か質問があれば、私に答えられることならお話ししますよ。」
ジルは、少し考えてからオルファウスに尋ねる。
「禁断の聖杯については、だいたい理解しました。話の頭で言っていた竜王の覚醒の話も、街で聞いていたのでなんとなく…ただ、“無限のソウル”っていう単語が分からないのですが?」
「フフ、なかなか耳ざといですね。それについては、旅を続けるなかで、おいおい分かっていくでしょう。」
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