†黄金色に輝く畑†

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「馬鹿どもが!大人しくしていれば、じきに俺が片をつけたものを!アイツらだけでは返り討ちだ!急いで止めに行くぞ!」 「ああ!」 レムオンの言葉に、弾かれるように答えた。 ジルとレムオンは、彼らの後をすぐ追おうとしたが、行く手を運悪くピクシーに塞がれた。騒ぎに反応して、出てきたのかも知れない。 「さっさと片付けるぞ。」 レムオンは、そう言って剣を構えた。 ザンッ! 悲鳴をあげる隙もないほど、鋭い剣筋だ。彼ひとりで全て片付けられるほど鮮やかな手際に、ジルは感心するばかりだ。 「おい、ジル。お前の剣技は、誰に習った?」 「え?誰にも習ってない。自分で身に付けた。」 「そうか、だから無駄が多いのだな。」 「エッ?」 レムオンが、剣を握るジルの手をとり後ろに立つ。 「こうやって構えろ。切り下げる時も…こんな感じだ。分かったか?」 彼の顔が、覗き込むようにすぐ隣にある。 「ん、分かった。」 「それで、少しはマシになる。急ぐぞ。」 …ドキドキする。こんな時に、そんな場合じゃないことは分かってるけど。急にあんなに近付くなんて思わなかったから、驚くじゃないか。ジルは、口許を手で押さえた。
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