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その日は、会話という会話は一切なかった。
家に着くと部屋に行き、ベットに倒れこんだ。
「は、は……、余命、4カ月か。今から数えると来年は迎えられそうにないな」
いつもと変わらない日々を過ごしてきた俺に、突き付けられた現実は、あまりに悲惨で残酷だった。死というのはもっと遠い存在であったはずなのに、すぐそこまで迫ってきている。
「でも、案外ラッキーなのかもしれないな。人は突然死んだりするのに、俺には死ぬ日がわかっている。つまり、これからどう過ごしていくか考える時間があるのだ」
脳内がポジティブ思考で埋まっていた。
「そもそも、死ねっていうのは、俺一人の問題じゃないんだろな。残された人たちのことも考えないといけないのか」
これからどうすべきなのだろうか。俺はいったい何をすればいいのだろうか。
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