最果ての灯

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祐毅ちゃんが亡くなって、どのくらい過ぎたのだろうか。私は抜け殻状態で病室の前にいた。 病室のドアが開くと、祐毅ちゃんのご両親が出てきた。 「飛鳥ちゃん。これ、祐毅の部屋で見つけたんだけど」 そういって、差し出してきたのは、『飛鳥へ』と書いてある封筒だった。ご両親は、気を使ってくれたのか病室へと戻って行った。 私は、封筒を開け、中を確認した。中には手紙と指輪が入っていた。 手紙を、開いてみるとぎっしりと言葉が書いてあった。 「祐毅ちゃんの字だ」 私は、その手紙を読んでみることにした。
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