第1章 出会い

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チラッと下にいる人を見たら、40歳くらいのおじさんだった。 「何故?」 「暗い闇は、私に似ているから。」 「そうか。名前は?」 月を見ていた視線を下にいるおじさんに持っていく。 おじさんは暖かい人なんだと目を見てすぐにわかった。 「朱雀。」 「ほう。こりゃいい名前だ。おいで朱雀。」 おじさんはにっこり笑い、手を軽く広げ私を見る。 いつもなら睨んでその場から離れるのにそれが出来なかった。 私は木からおりて、おじさんの前にたった。 おじさんは嬉しそうに笑って私の頭を撫でた。 私はまだ知らなかった。 この2つの出会いが私の運命を左右するということを 私はまだ知らない。
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