第2章 学校

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あの二人に出会ってから2年がたとうとする。 私に手を差し出してくれたのは、 本田健吾さんだった。 当時、36で奥様もいたが二人の間には子供がいなくて 欲しかったそうで 私を施設から引き取ってくれた。 だから私の名前は本田朱雀。 身長は145cm。体重は秘密だ。 そしてあの頃より長くなった髪はポニーテール。 学校には行っていない。 施設でずっと習っていたから必要なかった。 かといって働いているわけではない。 だって小さいしまだ義務教育の年齢だったから。 でも、私はここに来てよかったと思える。 体に叩き込まれたものが消える訳じゃないけど、 それでもいいと言ってくれる人が側にいるから
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