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しかし、沈黙はある一人の男によって破られようとしていた。彼の名前はグトール。一代で帝国を築き上げて人々から英雄と呼ばれていた。その勢力は増す一方だった。
「我は英雄となった。しかし、我にはまだ手に入れるべきものがある。それは、永遠の命だ。私は神となるのだ」
「やめておけ。あの森に足を踏み入れてはならぬ。二度と人間の世界へ戻ることはできなくなる」
帝国で最も信頼を寄せる知識人が忠告した。
「なあに、神の世界にでも連れていかれるとでも言うのか。霊とやらを退治し、不死の実を手に入れてやろうぞ」
グトールは数百の兵を率い、神秘の森へと進んで行った。
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