高2の夏

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「おーい!早く来いよぉ!」と前の方で先陣をきる快斗。 「ちょ、待てよ!」と言いながら、チャリのスピードをあげる。 「女子もいるんだから、そんなにスピード出すなよ!」 5月14日。今日はみんなで計画して行くことになった「海」!俺たちが住んでいる町は内陸部だから、こうやってみんなで海に来るのは稀で正直、物凄く楽しい。めんつは男子は俺に快斗、バイト仲間の近藤。女子は同じクラスの池田 美帆に吉川 奏、そして三井 莉愛という3:3の絶妙な組み合わせ。これはどちらかというと「リア充」に入るのでは…? そんなこんなで今は海への途中。とはいってももうすぐ着くが。 「おい!見ろよアレ!海だ!」 快斗の声で海に気付く。 「うわぁ……。」 きれいだった。近藤や周りの女子も海に見とれている。 「来てよかったな、莉愛。」 と、俺が言うと莉愛は綺麗な笑顔で 「うん!」と頷く。くそっ!可愛い。 「ふぅ~…。着いたぁ!」 全員ここまで来た疲れを忘れて、海で遊びたい。ただそれだけだった。 「…女子は先行きなよ。俺らはテントはってから行くから。」 と、俺が言うと女子は物凄く嬉しそうに 「いいの?」と聞いてくる。 「…はぁ~…。早く行きたいんだろ。いいよ。」 と言い終わると女子はみんなして海へ駆ける。いつの間にか水着に着替えていた。 「よし!急いでテントをはるぞ!」 ビーチバレー、スイカ割り、ナンパ。快斗や近藤と色々やった。ふと、時計を見るともう17時だった。 「そろそろ民宿行くか…。莉愛たちはもう行ってるし。」と言い、テントを片付け始めた。
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