始まりの結婚

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昨日。 「ヒドイっ どうして勝手に!?」 「仕方ないだろう、由果。千晴(チハル)くんは、一般人だろう」 「由果、諦めなさい。 牧田さんも由果のためにって身を引いたのよ? なのに由果がそんなんでダメでしょう?」 ねっ、と小さな子を納得させるように話すお母様。 千晴と高校のときから付き合ってたのに… 今さら家が危ないからってあたし抜きで 勝手に話しをするなんてありえないっ 「由果。もう過ぎたことだ」 お父様のせいなのに悪いのはあたしになってる 「っ……あたし、明日行かないから!!」 無駄に大きい部屋にいたくなくて家にいたくなくて、 嘘だと信じたくて飛び出そうとする。
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