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「……波多(ナミタ)由果を部屋から出すな」
静かにお父様の命令に従おうとする執事の波多さん。
もうあたしの周りであたしの味方をしてくれるのは、
誰もいないことに気づかされてもっと泣きたくなった。
「波多さん!?離して!!」
「……旦那様の言い付けですので」
小さく「すいません、由果お嬢様」って言ったのが聞こえた。
……あたしの味方がいないんじゃない。
見方をしたくてもあたしがここで断れば
幸せになれるのは誰もいないんだ、あたしを含めて…
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