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俺はソクさんに
「なぜ貴方があいつ達の為に頭を下げるんですか?
こう言ってはなんですが、話を聞く限りそれほど親密な関係とは思えないのですが?」
そう言うとソクさんは
「確かにあの子達とは王国で少し話した程度ですが、あの子達‥‥いえ、あの姉妹は私の娘によく似ていまして‥‥‥」
「娘さん?」
「えぇ、もう20年ほど前に家を飛び出して行った娘によく似ていて、私の勝手なのですが他人のような気がしなくて‥‥
お願いです氷河さん、あの子達を助けてあげて下さい。」
そうソクさんが言うと後ろからロゼさんが
「私からもお願いします。あの子達を助けてくれませんか?」
と言い、二人は頭を下げた。
「全くあなた方は似ているというだけで、あいつ達の為に頭を下げるなんて‥‥
まぁ、そういうのは嫌いではありませんけどね。」
と言い、俺はあの馬鹿娘の剣を拾い
「二人は俺が戻って来るまで何があってもあの結界の中で待っていて下さいね。
ここは山賊や魔物が出る可能性が無い訳じゃないので。」
と言うとソクさんが
「氷河さん、ありがとうございます。」
と言ってきたので俺は
「それは、あいつ達を助けた後で。」
と言い、二人の前から消えた。
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