王国で

32/53
前へ
/142ページ
次へ
・馬鹿娘?視線・ 姉さん達が生きてると言われ、 あの魔物に襲われた所に戻っていると ルルが姉さんの肩を借りながら前方から歩いて来ているのが見えた。 私は 「姉さん!ルル!」 と言い、二人の元に走って行った。 すると姉さん達が私に気付き 「ミリア!」 「ミリアちゃん!」 と言ってこちらに向かってきた。 姉さん達の元に行くと姉さんとルルが 「よかった、ミリア無事だったのね。」 「ミリアちゃん、無事でよかった。」 と言ってきた。 「うん、結果的にある人に助けられたのかな? それより、二人が生きててよかった。 それと、‥‥姉さん、ルル‥‥ごめんなさい。 私は二人が魔物にやられたのに何もできずに逃げる事しか出来なかった‥‥」 そういうと姉さんが 「それは違うわ。今回は私達が回りを警戒していなかったのが悪かったのよ。 あなた一人が悪い訳じゃないわ。」 と言い、ルルも 「そうだよミリアちゃん。 採集に夢中になってた私達も悪いんだし、それになんとか生きてたんだから次に気をつければいいよ。」 「姉さん、ルル‥‥ 私を助けてくれた人に似たような事を言われて怒られたよ。 魔物の居る所で警戒していなかったんだろう。だから対処が遅れたんだ! って。まぁ他にも色々言われたけど、その通りだから何も言えなかった。」 と言うと姉さんが 「‥‥その通りね。今回の事は私達が‥‥しまった!」 と言うとドスン!!と音がした。 音がした方を見るとそこには一匹のドラゴンが立ってこちらを見ていた。
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

812人が本棚に入れています
本棚に追加