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ドラゴンが飛び去った後、私は安心したのか身体の力が抜けその場に座り込んでしまった。
氷河と名乗った人は飛び去って行くドラゴンを見た後、こちらに向かい歩いて来た。
その手には私の剣が握られていて私の前まで来ると剣を私の前に突き刺し
「忘れ物だ。」
と、言い姉さん達の方へ歩いて行った。
そして姉さん達の前まで行くと姉さんが
「あっ、助けていただきありがとうございます。」
と言うと
「気にするな。俺はソクさん達夫婦に頼まれただけだ。
礼を言うなら二人にしな。
さて。」
と言い、姉さん達に手をかざし
「天使の奏。」
と言うと、姉さん達が光に包まれた。
光が消えると男の人が
「これで怪我は治ったはずだ。
さて、さっさとソクさん達の所に戻るぞ。」
と言い、歩き出そうとした時、姉さんが
「すいません、私はまだしなくてはならない事があるので、妹とこの子を連れて先に行って下さい。」
「あんた何を考えているんだ?
この魔物が居る所で一人で動く事が出来るほどの実力があると思っているのか?」
「危険な事はわかっています。
ですが、私の‥‥私の大切な人の妹が不治の病に侵され、その苦しみを和らげる薬草がこの辺りにあるはずなんです!
だから、その薬草をどうしても手にいれたいんです!」
と言った。
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