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―可愛すぎる。反則だぞ― ―男子がその斜め下45゜からの視線に弱いと知っての所業か。 “この小悪魔め”― 龍生は永遠とも思えるような約40秒のウルウルチワワ攻撃に、究極の選択を迫られていた。 付き合うか否か。 ―こんな可愛い子と付き合ったのなら、きっと末代まで自慢できる― ―それはいいこと― ―でもだ。ここからが重要だ― ―もしこの子と付き合ったら、きっと一波乱起きるぞ。そんな予感がギュンギュンする。俺の勘は昔っからビュンビュン当たるんだ― ―したらば“平々凡々”から一気に“波瀾万丈” 転落コースに違いない― ―でも、でも、なにかよくわからないけど俺にしか助けられないんだろ―
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