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悩んだ挙げ句、龍生は言ってしまった。
「毎日キスするって誓う。だから俺とお付き合いしてください!」
まだ名前も知らない少女に対して。
龍生ははっきりと。
クラス全員の前で。
交際を申し込んだ。
すると少女の顔からは不安の色が消え、代わりに花が咲いたようにぱっと笑った。
「喜んで!」
その笑顔ときたら、まるで天使のようで
―こんな可愛い子との波瀾万丈なら1ミリも悪くない―
龍生は思うのだった。
「ところで、名前は?」
「蒼彩。私の名前は和泉 蒼彩です」
これが少しどころじゃない。
かなり変わった恋の始まりでした。
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