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龍生が今日から通い続ける聖尊学園は全寮制だ。
一人部屋。二人部屋。三人部屋。
誰にも気を遣わず悠々自適が良かった龍生は、無論一人部屋を希望したが、
人気があったためか、決まったのは三人部屋だった。
しかもルームメートの一人は
二年生のセンパイで、
当然ながら龍生は思っていた。
気まずいなぁと。
となれば望みの綱はもう一人の同級生だ。
その同級生との相性さえ良ければ、龍生は乗り越えられると信じていた。
例え、相手(そのセンパイ)がどんな傍若無人のジャイ●ンでも。
(映画のジ●イアンは良い奴)
毎日リサイタルという名の騒音を聞かされようと。
だから全力で祈るわけだ。
―神様、どうかこの扉の先にいる人物がしず●ちゃんのように心のやさしいオアシス男子でありますように、と―
龍生は恐る恐る扉を開いた。
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