4/7
前へ
/121ページ
次へ
―可愛い顔して語尾にハートなんてつけてんじゃねぇよ。 ハートが許されるのはお前みたいな偽物じゃなくて俺の彼女みたいなモノホンの美少女だけだ― 内心でゴチる龍生。 一方、龍生には七夕の完璧な女装以外に、もう一つどうしても納得のいかないことがあった。 「待ておかしいぞ。 受験のときお前居なかったじゃん。 うちの学校でここ受けたのって俺一人だけだったはずだぞ?」 聖尊学園は超有名進学校。 龍生たちが通っていたお世辞にも賢いとはいえない馬鹿中学からここを受験するなんて、 リアルに清水の舞台から飛び降りるくらいあり得ないことだったのだ。 ―そうだ、これはドッキリだ さぁお前の口から言ってくれ 遊びにきただけだと― ―そして登場早々悪いが、早々にご退場願おう。 なにせお前は俺が初めて出くわした奇人変人!(当時三歳から女装していた七夕) 俺の疫病神なんだぞ―
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

269人が本棚に入れています
本棚に追加