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難波 龍生の周りには、どういう訳か奇人変人しか集まらない。
両親はいたってまとも。
龍生だって。
にも関わらず、幼なじみの女装男(可愛いは作れる(笑)が合言葉)を筆頭に、
24時間逆立ち男(田舎の中学だったにも関わらずテレビで特集が組まれていた)。
顔を合わすたびに、「肩にアレが憑いてますよ」
とか言うくせして、結局アレが何かを言わないインキチ霊感男。
何度教えても“メタルギア ソリッド”をリゾットと言い間違える脳ミソ単細胞男(通称脳男)
“類は友を呼ぶ”ってなんだっけ?
朱に交わっても赤くなれない龍生はいい加減この“魑魅魍魎(ちみもうりょう)”に嫌気がさしていた。
全ては馬鹿ばかりが集まることで有名な馬鹿中学校に通っていたのが原因。
(馬鹿って何回言った?)
そう思った龍生は、
―高校こそは、今度こそは絶対
“平々凡々”な俺にぴったりの“平々凡々”な学園ライフを謳歌してやる!―
そう胸に誓い、寝る間も惜しんで勉強。
片田舎の馬鹿中学から、
―ここなら真面目眼鏡くんと真面目眼鏡ちゃんばかりだろう―
と、こぞりこぞって金持ちと秀才が集まる都内の超有名進学校を受験した。
したらば、“サクラサク”
なんと龍生はトップの成績でこの聖尊学園高等学校の入試を見事パスしたのだ。
―掴んだぞ!夢の平凡ライフへの片道切符!
ヒーハー!―
ってな具合で、テンションベリベリMAXハートで龍生は入学式を迎えたのだが、龍生の夢の平凡ライフは早々で叶わぬものとなる。
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