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しかし、そんな龍生の動揺など目の前の少女は一切意に介していない様子で、彼女は龍生の耳元で囁いた。 「あなたは私のギフト… 私の運命の人」 ―ギフト?一体何言ってんだ?― 龍生がほけーっとしていると、またしても、 「あなたとずっとキスしたかった」 彼女からにっこり微笑んでからのキス。 しかも今度は長めのやつ。 クラス全員の視線が見守るなかでの熱いキス。 龍生の顔はもう完全にトマト、いや完熟トマトになっていた。 龍生はてんやわんやな脳内で思考する。 ―名前を名乗るときは自分から― ―相手が右手を差し出したら、同じく右手を差し出して握手― ―じゃあ初対面の人にいきなりファーストキスを奪われたら?―
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