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すると龍生の質問に少女は間髪入れず答えた。
「あなたは私のギフトだから」
……。
―だから「ギフトって」何やねん!!―
―怒るでしかし!突っ込みは関西弁に限るでしかし!(横山や●し風に)―
龍生は少しどころか、かなりヤキモキしながら「…ギフトって何?」
ギフトについて聞いてみた。
すると「ギフトは……私と世界を救う鍵」
少女は小さな声で話しだした。
しかし龍生が「鍵?」
深く追及しようとすると、
「それ以上はまだ言えない。
あなたが私と毎日一日一回キスすると誓うまでは」
じれったいことこの上なし。
その件について少女は黙秘権を使用した。
いまいちというか、まるでギフトの意味が分からず、龍生が答えに困っていると、
今度は少女がウルウルチワワの目で龍生に“お願い”をしてきた。
「お願い。私を助けることができるのは龍生さんだけなの」
その小首を傾げての上目遣い攻撃を見た龍生は直視できず思わず目を逸らした。
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