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………しょうがない。
海老原は今人気ユニットのマネージャー。
忙しいのも……当たり前……
………しかし
「それなら、この子の事務所に連絡して引き取って貰ったらいいんじゃ無いか?」
「いや~。なんか事務所と……ってか社長とモメたらしいんですよ~。
んで、喧嘩して辞めたらしいです」
………ふぅ~ん
なんか……訳ありなんだ……
まっ、今なら暇だし……
「いいよ。その代わりReika が復帰する時は、手を貸してくれよ?」
「あー!勿論!その時は協力させて下さい!」
海老原は安堵した表情を見せ
片手を挙げ駐車場に去って行った。
僕は一つ溜め息を付いて
うなだれ座るその男に目線を送り、声を掛けてみる。
「………ねぇ、紅君?」
「…………………」
気絶……してるのか?
さっきからピクリともしない。
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