〈再開〉

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『ここが夢が原か・・・』 ちょっと背が高めで茶髪の青年、英司が土手の上に立たずんでいた。彼は夏休みを利用してこの場所を訪れていた。 『やっぱ、何も思い出せね。俺は一体何者なんだ!?』 『あなたは・・・』 不意に後ろから声がした! 振り返ると そこには髪を頭の上で束ねた中学生くらいの女の子がたっていた。 『やっと、出逢えた。もどって来てくれた。逢いたかった』 やっと、出逢えた? この子は俺のことを知っている! だとしたらこの子と話をすれば何か分かるかもしれない。 『君名前は?』 『山瀬美由(やませみゆ)だよ。わすれちゃたの奏太(かなた)』 えっ、かなただと・・・!?
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