恋を知らない自分

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今日は待ちに待った入学式。 天気にも恵まれ、初めて着た高校の制服に身を包む。 憧れだった西北高校、通称西高。 まさか自分がこの学校に来れるなんて、今でも夢みたいだ。 入学式は順調に進み、新入生の名前を呼ばれる時がきた。 みんな次々に名前を呼ばれ、返事をして立っていく。 あぁ…緊張する… 「細川 ひな!」 「あ、はい!」 ちょっと遅れて私は返事をした。 ミスった… 緊張のあまり、喉が乾いていて声が出なかった。 恥ずかしく思ってると斜め前に座る、小学校からの友達、浅倉 愛菜がコッチを見て笑っている。 私は愛菜にしかめっ面をして下を向いた。
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