恋を知らない自分

23/25
前へ
/173ページ
次へ
車の中でいっぱい話したから、男子のことがよく分かった。 名前は森田 烈(もりた れつ)。 私たちの隣のクラス、C組でバスケ部らしい。 遅刻した理由は私と同じで寝坊。 でも私と違うのは、昨日の夜寝てなかったから、だって。 私は昨日の夜もちゃんと寝た。 いつもよりずっと早く寝た。 なのに遅刻した… そのことを烈に話すと、なぜか爆笑された。 全然笑えないし… 烈は話しやすくて凄くいい人って印象。 気を使わせない話し方や態度。 人見知りの私がすぐ話せるようになったのは烈のおかげ。 ちょうど京都に着いたのは昼過ぎだった。 愛菜のところに行くと、先生よりも怖い形相で私を見ている。 そのあとはもう言うまでもなく… 帰りまで説教は続いた。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加