恋を知らない自分

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少しだけど京都を満喫し、帰りのバスへ。 帰りはみんなと乗れる。 これが普通なんだけど… 「ねぇ、一緒に遅れてきた男子、イケメンじゃなかった?」 愛菜がバスの中でニヤニヤしながら聞いてきた。 烈はクラスが違うから違うバスだ。 「イケメンかな?分かんないけどいい人だったよ?」 「ふーん?ひながいい人って言うんだからいい人か。チラっと見たけどイケメンだったような気するんだよな…」 「愛菜にはよっしーがいるじゃん!」 「そうなんだけど、イケメンは気になるの!」 そんな会話をしながらもバスは京都から遠ざかっていく。 やっぱり愛菜といると時間がすぐ過ぎるなぁ。 行きも本当はこんな感じだったんだろうな… 私はもう一度愛菜に深々と謝った。
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