その後

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瞳に溜まっていた涙が堪えきれず一粒流れ落ちたのと同時に、ガチャ、と真っ暗な部屋に光が差し込んだ。 「……涙?起きてたのか?」 逆行でシルエットしか分からないけど、そらは紛れもなく蒼の声。 「…あ、お…ぐすっ、」 「涙?泣いてるのか!?」 「…置いてか…ない、で…ぇ…っ、一人に、しな…いで…っ」 「っ、ごめんな、ごめんな涙。もう一人じゃねーから、大丈夫だから、な?」 泣いている俺に焦って近寄って抱き締めてくれた蒼。その胸に顔を埋める。 「…こわ、かった…ぁ…っ」 「ん、ごめんな、涙。」 「、ん、ゅ…っふあ、んん…っ」 俺の涙を袖で拭いてくれていたと思うと、今度は唇に温もりが。 俺を落ち着かせるための、キス。 「ん、…んんぁ…っ」 深すぎるそれに体の力が抜け、蒼にもたれ掛かる様になる。蒼は俺が崩れ落ちないようにしっかりと抱き締めた。
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