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皆、仕事あるって分かってるのに…仕事、しない。
「涙!!お前もこっち来て遊ぼうぜ!!」
びくっ
真琴の、大きい声には未だに馴れない。
大きくて、なんだか怖い。
「…め、…仕事、ある…」
「そんなもん別にいいだろ!!こっち来いよ!」
「…かいちょ、達の…ある、」
「はぁ?何いってるんだお前!お前が全然仕事しないから全部他の皆が片付けてやってるんだろ!!」
怒鳴る真琴に、その後ろから睨んでいる生徒会役員。
俺、ちゃんとしてるのに。
皆、嘘ばっかり、真琴に教えてる。
「…俺、…してる」
「良く言うな、お前。お前が仕事遅いから俺達が毎回フォローしてんだよ。」
「喋るのも遅い、仕事も遅い。私達は困ってるんです。」
会長と副会長に言われた言葉に、泣きそうになる。
確かに、俺は話すのが苦手。だから話すスピードも遅いし行動も遅い。
それは、俺自身が気にしてること。
会長達は分かってくれてた筈なのに。
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