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初めて見た俺の涙に驚いたのか、生徒会役員は目を見開いて驚いている。
そんな中でも、大声を出し続ける真琴。
「自分の立場が悪くなったからって泣くなよな!!お前が悪いくせに、卑怯だぞ!!」
責め立てるような真琴の言葉に恐怖を覚える。無意識の内に震えていた体をギュッと、自分で抱き締めた。
「真琴っ、もうそんくらいに…」
「何いってるんだよ!涙が泣くからダメなんだろ!!どうせ演技だろ!皆の気を引くために!!」
ありもしないことを堂々と大声で喋る真琴に、少し焦ったような会長の声。
──────Prrrrr、Prrrrr
そんな中、俺のケータイが、鳴った。
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