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恐る恐るゆっくりと目を開ける。
電車は私の横を通っている。
何が起こっているのか全く分からない。
ただ一つ分かるのは――。
……生きていること。
「君……けがはない?」
「――えっ?」
ふと見上げると見知らぬ音の顔があった。
わぁお……イケメンだぁー!
って、思う反面ちょっと顔が近い気がする。
それに体が軽いのは……。
もっもしや!?
ふと肩を見ればその男の手と思われるものが。
嫌な予感は的中。
そうです。
お姫様……抱っこぉ!?!?
女の子は一度ぐらい憧れるもの。
だけど、今はそんなこと考えている時間はない。
頭の中はぐるぐると早いスピードで回転する。
けど一向に考えがこんがらがる一方。
一体どうすればいいのかわからない。
あぁ!!叫びたい!!
さっき叫べなかったぶん!!!
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