11人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
きっと素直になれたら
泣くことがこんなにキツくはなかったんだろうなぁ
だって何て言えばいいの
私は弱がり方なんて出来ないよ
私は綺麗な人じゃないんだ
汚くていつも心はあなたで覆われて
変に気を張ってあなたを見すぎてあなたが見えなくて
自分よりも他人に優しくするあなたが癪に障る
だけど他人よりも自分が特別な気がして嬉しかった
だから何も変な意地を張らなければよかった
ただあなたに全部見透かされてる気がして悔しかった
あなたを怒らせることは出来てもあなたを笑顔にすることはできなかったんだ
楽しくなかったんでしょ
嫌なことばかり目について
私といるのが辛かったんでしょ
私は辛かった
誰よりもあなたを想ってるのに
どんなに足掻いてもあなたに追い付けなくて
手を差し伸べられても掴む方法が分からなかった
だけどそんなことが笑えてくるくらい
あなたは私を幸せにしてくれた
自分から近付いて手を握ってくれたあなたに
私を気遣ってくれていたあなたに
辛いことがあってあなたに迷惑をかけても優しい言葉をかけてくれて
嘘でもいい
あなたがしてくれた全部言ってくれた全部
ただ愛しくて嬉しかった
あなたをまだ好きでいられるくらいに私はあなたが必要で
あなたの望む子になりたかった
.
最初のコメントを投稿しよう!