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雀のさえずりが聞こえる部屋で、少年は目覚めた。
布団との別れが恋しいのか、モゾモゾと動くが出てこない。
だが頭が冴えてきて今日が何の日か思い出し、布団を蹴り飛ばして飛び起きた。
カーテンを勢いよく開け、その後顔を洗って制服に着替え始める。
今日はウェザリア魔法学園高等部の第一学期初日である。
少年は姿見の前でネクタイの位置を確認しつつ、自分の顔を眺めた。
はぁ、と思わずため息がでる。
男にしては長めの茶色の髪に、少し切れ長の一重の茶色の瞳。
特に特筆すべき点のないごくごく平凡な顔が映っていた。
もう少しイケメンに産まれたかった、と少年は心の中でも嘆息した。
その後、彼はリビングにでて朝食の準備を始めた。
ここは学生寮であるため、学食に行く以外は自炊をしなければならない。
今日の献立は、ハムエッグにクロワッサン、それにコーヒー。
これまた平凡なものであった。
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