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「ひっ…!?ご、ごごごめんなさいっ!!」
なぜ、謝るのか俺には分からない。ただ「どこか行くのですか?」と聞いただけだ。
「はぁ…そろそろ慣れてもらえませんかね。もう一緒に暮らしてだいぶ経つのに」
「…す、すみません」
謝るのが癖なのかと思うくらい彼は気弱だ。何もしてないのに悪い事した気分になる…何もしてないよな?
「分かりました。私も一緒について行きます」
「えぇ!?な、なんで?」
「貴方に慣れてもらうためです。このままではやりにくい」
***
「ご、ごめんなさい荷物持って貰って…」
「いえ、ついて行くと言ったのは私ですからお気になさらず。…あ、トイレに行きたいので少し待ってて貰えますか?」
荷物と雪兎を置いてトイレに向かう。ある程度、想像はついていたものの本当に花屋、園芸店、ホームセンターと休日も花の事ばかりなのだと感心してしまう。
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