夏祭りその1

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彦さんの夏祭りの続き? 「どこ行ってたんですか、2人共!?」 久しぶりに着た浴衣のせいで歩き辛く、さらに下駄を履いているせいか何度も躓いて上手く走れない。 「おお、わりぃわりぃ。そうだ、雪みつかったぜ?」 そう言われて光晴の後ろを見れば夏祭りに来て早々迷子になった雪兎が立っていた。 「はぁ…雪兎、心配したんですよ急にいなくなるから」 「うう…ごめんなさい」 叱られたと思ったのか雪兎が縮こまったように謝る。それを見て十分に怖い思いをしたのだと分かれば光晴の方を向き直る。 「あちらで銀河が場所取りしてくれてます。そろそろ打ち上げ花火が始まる頃合いですから、行きましょうか?」 「そうすっか!ほら、今度は迷子になんねーようにちゃんと掴まっとけよ?」 「は、はい…!」 雪兎が裾をギュッと握ったことを確認すれば銀河の待つ河川敷へと歩み始める。 夏祭りのそんな一時
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