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私は地図と睨めっこをしていた。
特に方向音痴というわけではないが複雑に入り組んだ道は初見では分かりにくい。
「…ここどこだよ」
散々、迷った挙句来た道を引き返すと目的の家がそこにあった。
…通り過ぎてたのか。
家の前に辿り着くといつの間にか似たよう地図を持った青年が隣に立っていた。
「あんたもここに住むの?」
礼儀もへったくれもない態度で彼は目の前の一軒家を指差した。
「…検討中だ、お前は?」
「僕?僕は住むよ、だって七人でシェアするとか面白そーじゃん」
ま、家賃安いしと彼は不敵な笑みを浮かべれば門をくぐって玄関へと進む。
「残り五人か…どんな奴らがいるのやら」
俺とお前と私と貴方
私たちは一体どんな関係なのだろうか?
end
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