第1話

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-絶対にあの寺に行くよ 私の手のひらから彼の手が離れて自分の刀に手をかける。 -僕は以外と強いんだよ? 大好きな笑顔を向ける彼の目に映る私の顔は、涙と雨で濡れ汚かった。 -だから安心して逃げて。 彼の足は震えていた。 -必ずあの寺で会おう。必ずだ…! 彼の肩は震えていた。 -大好きだよ、里由 あの日の夜は私の新しい人生の始まりであり、自分の力の無力を知る夜だった。 →→→
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