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「…っ!」
バサリと自分の上に乗っていた上布団が落ちた。なんか嫌な夢を見た気がする。
暗くて、重くて、ひどく悲しい夢--。
「でも、覚えてないんだよね」
思い出そうとすれば頭が痛くなる。でも、記憶喪失という訳でもない。ちゃんと、自分の過去の事も覚えてる。だけど、夢の内容を必ず忘れてしまうのだ。
まぁ、いつものことだし気にするようなもんじゃないんだろうけど。
「…よし」
私は頭の中にあるモヤモヤを振り払うように、自分の寝間着に手をかけるのだった
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